~20260222
対人で1番外側に出ているインターフェイスはおそらく暗くて大人しい部分なんだろうが、その一方で奥の方にウルフルズが存在しているな…と思うこともある。だから何なのだが。このタイプの人間の精神の端っこにウルフルズが宿っているのはちょっと面白い。幼少期や思春期から長らく弱さ・不調・無力のようなものがセルフイメージの多くを占めていた気がするが、最近はセルフイメージにウルフルズとかパワー系とかそういったものが出てきたのは面白い。いい傾向だ。実際にそうであるかではなく、そのようなセルフイメージを持てるようになったということ。
警察が犯人に「繰り返す大人しく投降しろ、繰り返すこのポリリズム、この衝動はまるで恋だね」って呼びかけて、トランシーバと思われていたおはぎを食べるというギャグ。最近よく脳裏に浮かぶのだが、コントのネタだったかボーボボのネタだったかどこで見たギャグだったか分からない。おはぎのくだりはボーボボがビルに向かって呼びかけてて、首領パッチが突っ込んでたような気がするしボーボボっぽいんだけど、ボーボボの連載ってPerfumeの前だった気がする。ポリリズムとおはぎ、別々のとこで見たネタが混ざってるのかな。ボーボボじゃなければ東京03のコントのような気がするが…。
遺体、明らかに死んでいて、生きている人間と全く違う物質に見えるので、眠ってるみたい(に綺麗な)って形容が理解できなかったが、損傷が少なくて良かったねみたいなニュアンスもあるのかもと思い納得。近現代まで損傷のない遺体ってかなり少なかったんじゃないかな。
ここ数日起きている間はほぼずっと児童文学を読んでいる。読んでないの、友人との作業通話、ご飯を器によそってる時、洗濯物を干している時、日記を書いている時のみ。児童文学、量は多いけど負荷が低いのでずっとやめられない。脳をインターネット接続から切ることができたのはいいんだけど、負荷が低い娯楽を延々脳に流し込んでるのはドーパミン中毒とあまり代わりないのでは…?インターネットドパガキから児童文学ドパガキにクラスチェンジしただけ…。児童文学には道徳があるだけマシか?脳に負荷をかける練習をしていったほうがいいな。児童文学ドパガキ、数年に1回、定期的にやってしまうのだよな。全巻買って寝食を忘れて一気に読んで、読み終わったら元に戻ってみたいなことを。脳が飽きるまで付き合えば終わることが分かってるけど、今回は量が多いので何日で終わるかわからん。我ながら、こんな生活してても部屋が荒れないのはえらいと思う。ほぼ全く動かないせいだが。食事・睡眠・衛生を抜いた自室の空間だけならば机と本棚の他に1畳あれば事足りてしまうのだな。
ミノタウロス、良い。好きな文章、描写が美しい文章。書き出しの「ぼくは時々、地主に成り上がる瞬間に親父が感じた眩暈を想像してみる。」からして惚れ惚れとする。練られた強度のある文章が、すごい打率で出てくる。この文体はかなり好みだと思い雲雀にもパラパラ目を通したが、ミノタウロスの美しさを思うとそのレベルまでは練られきっておらず、やや冗長さを感じる。
兄は親父のしみったれた出自から可能な限り遠ざからなければならなかったが、ぼくは親父の記憶を忠実に受け継がなければならなかった。ぼくはミハイロフカを繁栄させ、兄は栄光で飾らなければならなかった。文句なしに、ぼくは自分の立場が気に入った。ぼくには兄はまるで女みたいに見えた。金釦の付いたお仕着せを大人しく着込み、お袋にべったり張り付いていた兄──重いもの一つ持たされることもなく、親父の鞍の前に乗せられて農場を睥睨することもなく、シチェルパートフの突発的な柄の悪い物言いに口を開けて聞き入ることもなく育った兄は、ぼくに言わせれば全くの女だった。
自身の力で成り上がった父を尊敬しており、自分がそれを継ぐことを誇りに思っている様。そして兄弟の役割とそれに伴う養育方針の違い。ここ特に好き。あとキエフの叔父の家を「素町人の小屋だ」とのたまうとこ。ブルジョアの息子だが、彼自身は貴族的教育を受けたお気楽な道楽息子なわけで。ド田舎ミハイロフカに広大な土地を持ち、家は小さな城さながらの地主にとっては、ロシア帝国の大都市・文明の都キエフの邸宅であってもそれは素町人の家だろう。この傲慢さよ。叩き上げの父親を尊敬しつつも、彼自身はそれを受け継ぐぬくぬくの温室育ちの2代目で、ぬくぬくの2代目だからこそ出る台詞だ。規模も全く違うしめちゃくちゃおこがましいが、ちょっとこの感覚わかるのだよな。土地のあまりまくった田舎の農村出身なので(地元が農村であるとつい最近気付いた)実家に限らずご近所も友人たちの家も、あたり一帯が家屋・庭共に広い。実家を出てから転々としているアパート暮らしは、うなぎの寝床のような部屋が詰め込まれたコンクリートで、庭なんてなく精々プランターが置いてあるくらいで。正しく素町人の小屋だよ。アパート暮らし、あ〜…と思いつつも嫌いではないが。だだっ広い田舎で育った者、土や草木の少なさや天井の低さを乏しさと感じる節がある。オルタ邸を見た時、「ぼく」にとっての「素町人の家」だと思った。私からすると現代では難しいような慎ましくも美しい立派な邸宅なわけで、当時のミドルクラス〜アッパーミドルクラスの邸宅を素町人の家と呼ぶか。馬で見回るような広大な畑からすれば、あの道路から隠すようにある美しい緑豊かな中庭を涙ぐましいと感じるのも当然ではある。こういうお貴族サマっぷりが堪らんね。弱点だなこれ。貴族的なものがかなり好きだが、それを恥ずべきことだと感じる部分もあり、でも何故恥ずべきことと感じるかわからない。ミノタウロス、教育によって作られた理性が混沌と野蛮の中に叩き込まれ混沌と野蛮に変容していく様を書いた作品なので、力点は後半にあるのだが、それでも貴族的傲慢さの漂う前半がかなり好きだね。後半は、ロシア革命のあの、ロシアの春の雪解けの地面の如きぐちゃぐちゃさがちょっと疲れる。あと作者の特殊な男女観?男性観?が全く理解できず、そこに関するエピソードも微妙に理解できないため抜け抜けになっている。理解ができないというか、本当にわからん。男の友情はこう、男の性とはこうみたいな部分が。これまで見てきたもののどれを参照してもいまいち理解できない…。特殊な飛躍が生じているように感じる。
悪夢。夢の自室と目覚めた瞬間の自室が全く一緒でより怖かった。人の気配で目を覚ますと部屋の薄暗がりに兄が立ってて、でもこの場所に兄がいるはずないので侵入者な訳で、叫ぼうにも通報しようにも動けず声も出なかった。本の背表紙を爪弾く音や兄がベッドの端に座った時のスプリングが沈む感覚や寝かしつけるように足元を叩く感覚がはっきりとあった。何とか声を出そうとして目覚めたが、部屋の暗さやカーテンの隙間からのわずかな月明かりや本の配置が全く同じで混乱した。
プライドだけで背骨を支えて立っているようなキャラが好きなんだよね……。誇りだけで生きてるみたいな。戦場に投げ込まれ泥まみれになってなお矜持のために駆けずり回るみたいなのが。亡国の子が簒奪者の首を刎ねて自ら血塗れの王冠を戴冠するとか、簒奪者の首を刎ねようとするも細腕で落としきれるはずもなく側近が剣の腹で刃を押し込んで首を落とすとか、民は今の治世に満足しており隣国の兵を借りて都を落としに来た正統後継者を侵略者と罵るとか、玉座の主に額づく者もなく宮廷道化師の「新王万歳」の声のみ虚しくこだますとか、落ち延びた先の夕陽の美しさにこんな日々もいいかもなと思うもそれは亡き家族や民への裏切りであると恥じて平穏な日々と訣別するとか、塹壕を駆けずり回って泥まみれで前線を鼓舞しに来たお偉い父に気付かれもしないとか、そういう話ばかり考えてる。形にはしてないけど1年以上そういった想像で、う〜ん良い……と1人でしみじみ楽しんでいるのだからお得だ。遠くの大義とそのベースとなる矜持に興味があってそれならいくらでも作れるんだけど、半径1m〜10mくらいの日常が全く描けない。キャラクターの趣味趣向や人格や会話劇みたいなのが作れないんだよな。登場人物は大義と矜持を入れておくための器というか、人格に興味がないというか。これがかなりコンプレックス。泥まみれの戦場も亡命の日々も平和な日常があってこそ際立つのだし。これは向き不向きというか性格としか言えないのでどうしようもなく仕方ないことだが。アバター造形の話もここと繋がってるのだろうな。どこまでも漫画の人間ではなくイラストの人間というか。M@ROONちゃんを作ったことで、こういう感じが癖みたいに捉えられることがしばしばあるが、あんまりそういうつもりはない。好きな要素の一つではあるが、いわゆる「推し」や「性癖」みたいな熱量はない。イラストもアバターも、何か強く一点を指向しているというより、やってることはファッションのコーディネートに近い気がする。様々な外見要素をシャッフルして色んな組み合わせを確認して眺めてる感覚。M@ROONちゃんもいいなと思ったパターンのうちの一つ。人に話したら、よくその感じでアバター完成まで持っていけたねと言われた。俺の考える最強の萌えを顕現させるみたいな気持ちより、ただ手が心地よい造形をこねこねしていたいみたいな、お砂場遊びのような欲求に近いのかもしれない。
ナポリの窯、アシュラ仮面みたいなYoutuberが社長になってると聞き、謎のコラボだなと引いてたが、2代目がぼんくらでお家騒動になり立て直しのため…みたいなことらしく、おお、だな。しかし起死回生の策がアシュラ仮面みたいなYoutuberなの、経営陣も正気か?そら傾くでしょう。大学院時代のアルバイトがナポリの窯でのピザ配達だったのだが、配達先の客層とアシュラ仮面Youtuberが訴求する層が全然違う気がする。だからこそ別の層の獲得のためということなのか?謎Youtuberを立てるくらいなら同業他社に買収してもらったほうが良くないかとも思うが、経営権は譲れないからこその広告塔としての社長を立てたかったってこと?謎。生地がおいしくて好きなので生き延びてほしいが。懐かしい。なんだかんだ今まで一番良かったアルバイト、ピザの配達。配達で外出てる間は一人で、誰の視界にも入らず誰とも話さなくてよく、本当に気楽だった。他の配達のアルバイトが男子大学生ばかりで全く馴染めず、狭い廊下にみんなで突っ立って注文待っている間は厳しかったが。帽子を目深に被って足元を眺めていた。注文先が遠いと嬉しかったな。多分10kmくらいまで配達範囲だったんじゃなかったか。2ヵ所行くだけで1時間潰れて、なんていい仕事なんだと感動した。危ないからってナビとか地図アプリを使えず、壁一面に貼ってある地図から配達先を見つけて、注文票の裏に暗号みたいなメモとって行ってた。曲がるべき信号機の地点名と左右の矢印と何個目の道を曲がるかの数字。○○町 → 2 ← 3みたいな。地図が地点名と番地だけでランドマークの無いものだったので、信号機の地点名だけが頼りだった。他のアルバイトの人たちは伝票の住所と壁の地図を一瞥するだけで出て行ってて、あれは土地勘があって道を覚えてるってことだったんか?